Oracle Graphの第2四半期の更新(2024) (2024/04/24)

Oracle Graphの第2四半期の更新(2024) (2024/04/24)

https://blogs.oracle.com/database/post/second-quarterly-update-on-oracle-graph-2024

投稿者:Rahul Tasker | Senior Product Manager



Oracle Databaseのグラフ機能により、開発者はエンティティ間の関係を格納およびナビゲートできます。Oracle Graph Server and Clientを使用すると、開発者、アナリスト、およびデータ・サイエンティストは、Oracle Database(特にユーザー管理データベース)内のグラフを使用できます。一方、Oracle Autonomous Database ServerlessのGraph Studioは、設定と管理を自動化し、グラフ作成を自動化し、開始するためのステップバイステップの例を提供することで、入力の障壁を取り除きます。


最新の四半期更新では、メモリー使用量を監視するためのGraph Server管理者ダッシュボード、JDBCを使用してGraph Server(PGX)に接続する機能、およびデータベースでのPGQL問合せの実行時のONE ROW PER STEP構文のサポートが導入されました。


Oracle Graph Server and Client 24.2は、クラウド内のデータベース(OCI Marketplaceイメージが使用可能)およびオンプレミスのデータベースで使用するためにダウンロードできるようになりました。このリリースでは、Graph Server管理者ダッシュボードに新機能が追加され、Graph Serverでの拡張LATERAL問合せのサポート、およびPGQLプロパティ・グラフのプロパティ・グラフの作成文での任意の式のサポートが追加されました。



Graph Serverダッシュボード


このリリースには、Graph Serverセッションを終了する機能、SQLプロパティ・グラフのサポート、ビジュアライゼーション設定の更新など、Graph Server管理者ダッシュボードの新機能が含まれています。


管理者ダッシュボードの「セッション」で、Graph Serverセッションを個別に終了したり、すべてのセッションを終了できるようになりました。



ビジュアライゼーション・スタイルを使用して頂点およびエッジ・キャプションを簡単に設定できるようになりました。グラフ内の任意の頂点またはエッジについて、その頂点/エッジのプロパティに基づいて、各ラベルのキャプションを追加できます。これにより、複数の頂点/エッジ ラベルがある場合に、ビジュアライゼーションを理解および解釈しやすくなります。




Graph Serverの拡張横問合せ


LATERAL副問合せは、リリース23.3以降、データベースおよびGraph Serverでサポートされていますが、このリリースでは、MATCH句およびその他のLATERAL副問合せの後にLATERAL副問合せのサポートが追加されています。


例: 次の図に基づくグラフを考えて、最も多くの金額を処理した上位2人の人(= 着信転送と発信転送の合計)を見つけます。この2人のそれぞれについて、2つの最大のトランザクションを示します。




SELECT p.name, total_transacted, top_transaction 
FROM LATERAL (SELECT p, SUM(t.amount) AS total_transacted
    FROM MATCH (p:person) <- (a:account) - [t:transaction] - ()
    GROUP BY p
    ORDER BY total transacted DESC
    FETCH FIRST 2 ROW ONLY 
),
    LATERAL ( SELECT t.amount AS top_transaction
    FROM MATCH (p) <- (a:account) - [t:transaction] - ()
    ORDER BY t.amount DESC
    FETCH FIRST 2 ROW ONLY
) ORDER BY total_transacted DESC


PGQLプロパティ・グラフ: CREATE PROPERTY GRAPH文の任意の式


SQLプロパティ・グラフでは任意の式のサポートがサポートされており、このリリースではPGQLプロパティ・グラフのサポートも追加されています。これにより、指定された任意の名前を介してアクセスできるようにすることで、JSONオブジェクトまたは集計に格納されているプロパティの問合せが簡略化されます。これにより、PGQLプロパティ・グラフがSQLプロパティ・グラフ構文にさらに整列されます。


任意の式を使用してグラフを作成および問合せする方法の例を参照してください。CREATE PROPERTY GRAPH文で任意の式を使用せずに必要になるため、JSON_VALUE(n.address、 '$.city')のかわりにn.cityを使用してグラフを問い合せることができます。


CREATE PROPERTY GRAPH g
VERTEX TABLES (
    employees PROPERTIES (
        JSON_VALUE(address, '$.city') AS city,
        JSON_VALUE(address, '$.street') AS street,
        JSON_VALUE(address, '$.zip') AS zip,
        base_salary + bonus AS total_salary
        )
) OPTIONS (PG_VIEW)

 

SELECT city, total_salary
FROM GRAPH_TABLE ( g
    MATCH (n is employees)
    COLUMNS (n.city as city, n.total_salary as total_salary))
ORDER BY total_salary

 



その他の注目のアップデート


  • Graph Visualization Apexプラグイン23.2.0をリリース
    • Githubで利用可能: https://github.com/oracle/apex/tree/23.2
    • ORA_SQLGRAPH_TO_JSONの呼出しは不要になりました。
    • プロパティ・グラフのソース・タイプがサポートされるようになりました。
  • Graph Serverに追加された新しい組込みアルゴリズム
    • ハーモニック中心性
    • 記事ランク
    • 加重スピーカーリスナー


詳細は、プロパティ・グラフのドキュメントとRDFグラフのドキュメントを参照してください。


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