[OCI]オラクルとマイクロソフト、相互接続をフランクフルトに拡大し、EMEAで3番目の拠点を追加 (2021/04/01)

オラクルとマイクロソフト、相互接続をフランクフルトに拡大し、EMEAで3番目の拠点を追加 (2021/04/01)

https://blogs.oracle.com/cloud-infrastructure/oracle-and-microsoft-expand-interconnection-to-frankfurt-adding-a-third-location-in-emea
投稿者:Michael Mersch | Senior Principal Product Manager
ドイツのフランクフルトで、7番目のOracle CloudとMicrosoft Azureの相互接続リージョンを立ち上げました。
今回の発表により、Oracle Cloud Germany Central(フランクフルト)と、
フランクフルトおよびフランクフルト2にあるAzure ExpressRouteの拠点との直接接続が可能になりました。
他の相互接続リージョンと同様に、当社は2ミリ秒以下のレイテンシーを要求しており、
フランクフルトでのテストでは1.7MSのRTTを示しています。
フランクフルトはEUで2番目のリージョンとなり、このユニークなマルチクラウドソリューションによって、
お客様の事業継続、ディザスタリカバリ、データ保持計画の選択肢を増やすことができます。

オラクルとマイクロソフトは、2019年6月に独自のパートナーシップを発表し、
AzureとOracle Cloud Infrastructure(OCI)を接続することで、統一されたエンタープライズクラウドエクスペリエンスを提供しています。
お客様は、専用の低レイテンシー接続とIDフェデレーションにより、
Microsoft AzureとOCIの環境間でミッションクリティカルなエンタープライズワークロードを移行し、実行することができるようになりました。
また、このパートナーシップでは、共同サポートモデルを提供しているため、顧客は既存の顧客関係をサポートすることができます。

フランクフルトは、これまでEMEAで提供されていた2つの相互接続リージョンに加え、
全体で7つ目のリージョンとなり、以下のリージョンに加わることになります。

  • Oracle Cloud UK South (London) to Azure UK South
  • Oracle Cloud Europe Netherlands Northwest (Amsterdam) to Azure West Europe
  • Oracle Cloud Ashburn (North America) to Azure US East
  • Oracle Cloud Canada Southeast (Toronto) to Azure Canada Central
  • Oracle Cloud Japan East (Tokyo) to Azure Japan East
  • Oracle Cloud West (San Jose) to Azure US West


EMEAにおけるマルチクラウドのワークロードとディザスタリカバリのための新しいリージョン


世界中のあらゆる規模の企業が、このパートナーシップによって提供されるマルチクラウドの柔軟性を利用しています。
しかし、多くのお客様は、地理的に多様なディザスタリカバリ計画を必要としています。
EMEAに第3のリージョンが追加されたことで、お客様は、リージョン内のデータ主権やコンプライアンスの要件を満たすディザスタリカバリプランを導入することができます。
例えば、接続されているワークロードをアムステルダムからフランクフルト、またはその逆方向にフェイルオーバーすることが可能になります。

このパートナーシップにより、お客様はビジネス全体を運営するために必要なすべてのクラウドサービスをワンストップで利用することができます。
この相互接続により、OCI上でオラクルのソフトウェアを実行している顧客は、
Azure上でマイクロソフトのソフトウェアに接続することで、相互運用性を得ることができます。
お客様は、アプリケーションの再設計や従業員の再教育、ITベストプラクティスの置き換えを行うことなく、クラウドへの移行を迅速に行うことができます。
また、Azureのクラウドサービスに接続されたOracle Autonomous Databaseのような革新的なマルチクラウドソリューションを、
企業のアイデンティティ管理を通じて安全に利用することができます。

ユースケース


ヨーロッパとアジア太平洋地域で26の最先端施設を運営するColt Data Centre Services社は、
Microsoft Azure上でOracle Database 19cを稼働させていました。
このデータベースは、顧客データと請求書をホスティングする重要なものでした。
Colt Data Centre Services のグローバル IT インフラストラクチャ マネージャである Michael Kusmierowicz 氏は次のように述べています。
「目的に合わないインフラストラクチャに Oracle Database をホスティングすることは、我々の妨げになっていました。
また、ホスティングとサポートに高いコストがかかり、私のチームは常にソリューションのホットフィックスを試みていました」

パフォーマンスを向上させるために、Colt社はOCI上でOracle Databaseを動作させるネイティブなソリューションを必要としていました。
Oracle社がMicrosoft社との相互接続パートナーシップを発表したとき、Colt社はこの機会に飛びつきました。
システムインテグレーターのDSPと協力して、6ヶ月間の導入を計画しました。
その結果、わずか2ヶ月で導入が完了し、クスミロビッチのチームにはソリューションを調整する時間ができました。

「現在、私たちはシームレスなマルチクラウド環境を手に入れ、何もかもが別々に感じられるようになりました。
ダウンタイムなしでより速く、コストを削減できます。」

継続的な拡大


私たちは、このユニークなサービスを引き続き拡大していきたいと考えています。
お客様が最高のエンタープライズ・ソリューションやマルチクラウド・ソリューションを利用できるように、
相互接続されたリージョンをさらに増やす予定です。
オラクルとAzureの相互接続の詳細については、以下のリソースを参照してください。

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