APEX 21.1でのファセット検索の強化 (2021/06/30)

APEX 21.1でのファセット検索の強化 (2021/06/30)

https://content.dsp.co.uk/apex/faceted-search-enhancements-in-version-21.1

投稿者:Priyanka Choudhary


前回のブログでは、「ファセット検索」の仕組みを説明しました。そのリンクはこちらです: https://content.dsp.co.uk/apex/faceted-search


APEX 21.1がリリースされ、いくつかの興味深い変更が加えられました。新たに導入された機能は以下の通りです。


  •     「表示の切り替え」と「有効化の切り替え」
  •     マップのサポート
  •     カレンダーのサポート


今回のリリースでは、エンドユーザがビジネス上のニーズに基づいてファセットの表示/非表示を選択できるようになりました。また、このバージョンではマップとカレンダーのリージョンタイプもサポートしています。



1) ファセットの表示と非表示


既存のアプリケーションを使って、このトグリング機能を試しています。この新機能では、ある時点でページに表示したいファセットを選択することができます。選択されていない場合は、ファセットは非表示になります。


Display Togglingは、エンドユーザーが簡単にファセットを表示したり、隠したりすることを可能にします。一度非表示にすると、これらのファセットはデータ表示に使用されず、パフォーマンスにも影響しません。


  1.     ページデザイナーで、機能を適用したいファセットを選択し、Attributes -> Advanced -> Enable Display Togglingを選択します。これを有効にすると、初期表示にするかどうかを選択する別のオプションが表示されます。これも選択してください。 

  2. 他のFacetにも同様の作業を繰り返します。
  3. ページを保存して実行します。
  4. Facetsの下に、More Facets.Tiggling_2という新しいボタンが表示されます。

  5. このボタンをクリックすると、ポップアップが表示され、任意のファセットを隠したいか、2つのFacetsのチェックを外したいかを選択できます。 

  6.     1つのファセットだけが残ります。 Toggling_4 


この新しいトグル機能は、1つのページで多くのファセットが使用されている場合に、ユーザーがデータを別の視点から明確に見ることができるように、大きな柔軟性を提供します。さらに、よく使うフィルターは常に表示し、あまり使わないフィルターは必要に応じて残しておくことができます。


2) カレンダーを使った顔文字検索


カレンダーもファセット検索でサポートされています。


  1.     まず、カレンダーを使いたいテーブルに新しいファセット検索ページを作成します。ここではデモンストレーションとして、月ごとのタスクを含むテーブルを作成しました。
  2.     ページにアクセスし、ボタンバーの下に新しいカレンダーリージョンをドラッグします。 

  3.     この新しいカレンダーリージョンのソースでは、月次タスクテーブル:Calendar_2にSQLを使用しています。 

  4.     Calendarでは、attributesがcss_classにcss_classカラムを追加しています。 

  5.     ファセット検索リージョンに行き、チェックボックスタイプのタスク用に新しいファセットを追加します。
  6.     ソースの下に、フィルタを適用したいカラム名を使用します:Calendar_4 

  7.     そして、ページを保存して実行すると、ファセットリージョンにタスクフィルタが表示され、カレンダーにタスクが表示されます。 

カレンダーでのファセット検索は、忙しいカレンダーを明確にし、効率的に仕事を計画するのに役立ちます。


3)マップを使ったファセット検索


マップです。


  1.     「マップ」テーブルに新しいファセット検索ページを作成します。ここではDSP_OFFICESテーブルを使って説明します。DSP_OFFICESは、Colin Archer氏がNative Mapsブログで使用している独自のテーブルです。https://content.dsp.co.uk/apex/native-maps-in-apex-21.1
  2.     ページにアクセスし、ボタンバーの下に新しいマップリージョンをドラッグします。 

  3.     ソースにあるSQLクエリを使用します。Map_2 

  4.     マップの「レイヤーの属性」でソースを「リージョンのソース」に変更し、「カラムのマッピング」でマッピングを入力します。 

  5.     ファセット検索に戻り、「ソース」で、フィルタリングされたリージョンとして「マップリージョン」を選択します。 


ページを保存して実行します。



ファセット検索リージョンから好みのオフィスを選択して見ることができます。




まとめ


ファセット検索のレポートと検索機能は、検索条件を定義してレポートを絞り込むための優れたツールであることはすでに明らかです。今回の新機能により、これがさらに良くなりました。ファセット検索をマップやカレンダーと併用することで、この素晴らしい機能の利用率が高まります。ファセットを切り替えることで、1つのレポートに複数のファセットが定義されている場合、全体像を確認して意思決定に役立てることができ、非常に便利です。このように、ファセット検索の新機能は非常に便利です。


著者 Priyanka Choudhary

役職名 Oracle APEX開発コンサルタント

経歴 プリヤンカは、DSP-Explorerの開発コンサルタントです。前職では、大手金融機関でPL/SQL、Oracle Forms、Reportsを使ったバンキング・ソリューションの開発に携わっていました。DSP-Explorerでは、熟練した開発チームの一員として、英国および海外の企業にAPEX開発ソリューションとトレーニングを提供しています。


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