「Oracle Cloud Infrastructure Database Management for Oracle Databases」の一般提供開始を発表 (2021/09/09)
「Oracle Cloud Infrastructure Database Management for Oracle Databases」の一般提供開始を発表 (2021/09/09)
投稿者:Sriram Vrinda
今年の初めに、オンプレミスのOracle Database向けのOracle Cloud Infrastructure(OCI) Database Managementサービスの一般提供を発表しました。このたび、Database Managementサービスが、ベアメタル、仮想マシン、Exadata CloudなどのOracle Cloud Databaseサービス上で稼働するデータベースであるOracle Databaseにも対応したことを発表します。
Oracle Database Managementは、あらゆる種類のOracle Databaseに対応した包括的なデータベース管理を提供し、監視、パフォーマンス管理、チューニング、データベース管理を含むフル・ライフサイクル・ソリューションを提供することで、データベース管理者の負担を大幅に軽減します。Database Managementは、OCI Observability and Managementプラットフォームの一部です。
Database Managementオプション
Oracle Database サービスのDatabase Management機能は、2 つの管理オプションの一部として提供されており、Database Managementを有効にする際に選択することができます。
Full Managementオプションには、以下の機能を含む、Oracle Database Enterprise EditionのすべてのDatabase Management機能が含まれます。Full Managementオプションは、Oracle Database Standard Editionでも利用できますが、Performance Hubの機能は含まれていません。
- お客様のデータベース群の監視および管理機能
- 自動データベース診断モニター(ADDM)やブロッキング・セッションなどの高度なパフォーマンス・ハブ機能や、スケジュール・フォブ、テーブルスペース・モニタリング、データベース・パラメーターなどの機能を含むSKU機能
- 基本管理の一部として利用できる機能
Basic Managementオプションには、以下の機能が含まれています。
- CpuUtilization、StorageAllocated、UserCalls など、14 種類の基本的なモニタリング指標を提供します。これらのメトリクスは、データベース管理を有効にした後、OCIモニタリングサービスおよびデータベースの「データベース詳細」ページに表示されます。
- マルチテナントコンテナデータベース(CDB)用の Performance Hub のアクティブセッションヒストリー(ASH)分析および SQL 監視機能。これらの機能はプラガブルデータベースでは利用できません。
詳細については、OCI データベースのデータベース管理を有効にする短いデモをご覧ください。
Database Managementサービスの主な機能
フリートの監視と管理
- OCIおよびオンプレミスに配置された複数のOracle Databaseサービスを監視するための統一されたユーザーインターフェース
- データベース群のパフォーマンス問題を積極的に検出し、その根本原因を特定する機能が強化されました。
- パフォーマンスや構成に関するアラートへの対応
図1:フリートの概要
パフォーマンス・ハブ
パフォーマンス・ハブは、アクティブ・セッション・ヒストリー・アナリティクス、リアルタイムSQLモニタリング、自動データベース診断モニタリング(ADDM)、セッション・ブロックなどの多彩な機能を用いて、データベースのパフォーマンスを一元的に把握することができる総合的なパフォーマンス管理機能を提供します。
図2:パフォーマンス・ハブのコンポーネント
自動ワークロードリポジトリ(AWR)エクスプローラー
パフォーマンスアナリストとして、Oracle Databaseのパフォーマンス傾向を視覚化するには、パフォーマンス・タブを利用することができます。しかし、AWRデータを本番データベースに長期間保持することは困難です。AWRビューアは、AWRデータを長期間保持し、オフライン分析を行い、類似のデータベースとAWRデータを比較することなどを可能にするソリューションです。
図3:AWRエクスプローラ
スケジュールされたジョブ
独自のカスタムSQLやPL/SQLスクリプトを使用して、単一のデータベースまたは複数のデータベースに対してジョブを作成、実行します。スケジュールされたジョブでは、以下のような機能があります。
- ジョブを作成
- 次のオプションのいずれかを選択して、ジョブのスケジュール詳細を提供
- 1 回(Immediately)。1回(Immediately):ジョブを1回(即時)実行することを選択
- One time (Later): One time (Immediately): ジョブを一度だけ実行
- Repeating(繰り返し):ジョブを一度に複数回実行する場合に選択。指定された頻度で複数回ジョブを実行する場合に選択
- ジョブ定義の表示と編集
- ジョブのクローン作成と削除
- OCI Object Storageサービスに結果を投稿し、表示
- OCIモニタリングサービスでメトリッククエリを構築し、ジョブのステータスに関するアラート通知を設定
図4:スケジュールされたジョブ
今日から始めましょう
Database Managementは、Oracle Cloud Infrastructure Consoleの「Monitoring and Diagnostics」メニューにあります。このサービスは、コンソール、CLI、およびREST APIからアクセスでき、すべての商用リージョンですでに利用可能で、政府系リージョンでも近日中に利用可能になります。
Database Managementは、外部データベース(オンプレミスに配置されたOracle Database)や、ベアメタル、仮想マシン、Exadata Cloudサービス上のOracle Cloudデータベースで使用することができます。
ぜひ、Database Managementのサービスをご利用ください。詳細については、製品ページをご覧ください。
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