Oracle Cloud Infrastructure Operations InsightsがDedicated Infrastructure上のOracle Exadata Database Serviceをサポート開始 (2023/01/05)
Oracle Cloud Infrastructure Operations InsightsがDedicated Infrastructure上のOracle Exadata Database Serviceをサポート開始 (2023/01/05)
投稿者: Murtaza Husain | Director, Product Management - Management Cloud
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のOperations Insightsサービス内のExadata Insightsアプリケーションで、オラクルのパブリック・クラウド内のDedicated Infrastructure上のOracle Exadata Database Serviceがサポートされるようになりました。
Exadata Insightsは、企業全体(オンプレミスおよびクラウド)のすべてのExadataシステムの全体像を把握し、事前計画やデータベース統合のユースケースに合わせて容量を最適化できるようにします。
Exadata Insightsの主な機能
OCI Operations Insightsは、企業幹部、データベース専門家、IT運用担当者、DevOps担当者が、データに基づいたComputeリソースとパフォーマンス管理の意思決定を行えるようにするものです。Operations Insights Exadata Insightsの主な機能は以下のとおりです。
- 企業内のデータベース、Exadataシステム、ホストのリソース使用状況を分析する
- 過去のトレンドに基づき、将来のリソース需要を予測
- データベース全体のSQLパフォーマンスを比較し、共通のパターンを特定
- 全社的なデータベース全体のSQLパフォーマンス・トレンドの特定
- オンプレミスおよびクラウドのExadataをサポート
最新の機能強化により、Exadataのリソース使用率を分析し、OCI(Oracle Database 19c以降)で完全に管理できる新しいワークロードに適した予備能力を特定できるようになりました。
図1:Private Endpoint経由のExadata Cloud InfrastructureとOperations Insightsの連携フロー
ユースケース リソース要件の予測
ExadataシステムのCapacity Planning機能を使用すると、以下を実行できます。
- Exadataリソースの使用状況に関する全社的なキャパシティプランニング分析
- 使用率の低いExadataリソースと使用率の高いExadataリソースを特定し、使用率を最適化
- 使用率が最も高くなると予測されるExadataシステムを特定
- 機械学習ベースの予測を使用して、長期の履歴データに基づく容量拡張の総リードタイムを特定し、将来のリソース増加を予測
- 予測機能とキャパシティプランナー機能を使用して、統合を実行するExadataシステムが、統合するデータベースの将来のニーズを満たしていることを確認
- 12ヶ月後のExadataの使用量を見積
分析用Exadataシステムの追加
Operations InsightsサービスとExadata Cloud Infrastructureの間の通信には、Private Endpointの技術が使用されています。Private Endpointは、Oracle Cloud DatabaseにアクセスできるVCNにおけるOPSIの表現であり、選択したサブネットでプライベートIPアドレスを使用してVNICとして機能します。Private EndpointはOracle Cloud Databaseと同じサブネット上にある必要はありませんが、Oracle Cloud Databaseと通信可能なサブネット上にある必要があります。 Private Endpointは、Exadata Cloud Infrastructureとその各データベースからOperations Insightsが所有するAutonomous Data Warehouseへのデータ転送を可能にし、Operations Insights Exadata InsightsおよびCapacity Planning機能を実現します。
プライベートエンドポイントを作成し、プライベート仮想クラウドネットワーク(VCN)に存在するExadataクラウドインフラと通信すると、そのエンドポイントを利用するためにExadataシステムを追加することができます。 そのためには、[Administration]メニューから[Exadata Fleet]メニューに移動し、[Cloud Infrastructure]アイコンの[Exadata Cloud Service]を選択します。
図 2:Operations Insights への Exadata システムの追加
Operations InsightsにExadataシステムを追加して有効化すると、Exadata Insightsサービスによるリソース利用やキャパシティプランニングに利用できるようになります。
図3:Operations Insightsで稼働中のExadataシステム
使用例 Exadataシステム上のOracle Databaseの統合
個々のExadataシステムの詳細を取得および調査し、以下の機能を使用して、すべてのデータベース、ホスト、およびストレージサーバーのパフォーマンス特性を確認します。
- CPU、メモリ、I/O、ストレージのリソースタイプ別に上位データベースを特定
- リソースの種類CPUとメモリで上位のホストを特定
- Exadataストレージサーバの上位を、ストレージ、I/O、スループットで特定
- リソース要件を満たすExadataホストを特定
- リソースの使用率が低いサーバーを見つける
- パフォーマンス履歴と季節性を利用した計画
- 長期間にわたってサービスレベルを維持できることを確認
図4:Exadata Insightsのフリートビュー
図5:Exadata Cloud Infrastructureのシステム詳細図
まとめ
Operations Insightsは、Oracleパブリック・クラウドのDedicated Infrastructure上のOracle Exadata Database Serviceのサポートを拡張し、Exadataのプランニングとオンボーディング・エクスペリエンスをさらに簡素化します。Oracle Enterprise ManagerやOCIを使用して、Exadataシステムの実行場所(オンプレミスまたはクラウド)に関係なく、システム全体を包括的に表示することができます。Exadata Insightsで有効なシステムには、強化された統合、トラブルシューティング、キャパシティ・プランニングの機能が備わっています。また、既存のOperations Insights SQL Warehouse機能を使用すれば、予測不能で低速かつ非効率なSQLをさらに特定できます。
Oracle Cloud Infrastructureのトライアル・アカウントにサインアップしてください。この機能の詳細と使用方法については、ドキュメントを参照し、Livelabsにサインアップして試してみてください。
リソース
コメント
コメントを投稿