Resilio Connectを使用したOCIストレージ・サービスとの間のデータ移行 (2024/03/01)
Resilio Connectを使用したOCIストレージ・サービスとの間のデータ移行 (2024/03/01)
https://blogs.oracle.com/cloud-infrastructure/post/data-migration-oci-storage-resilio-connect
投稿者:Ashutosh Mate | Sr. Principal Solutions Architect
Vinoth Krishnamurthy | Solutions Architect / Product Manager - OCI Storage Services
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のお客様は、オンプレミスまたは他のクラウド・ベンダーからOCI File StorageサービスおよびOCI Object Storageサービスに、ますます大量のデータを移行することを検討しています。また、これらのサービス間で、同じリージョンまたは異なるリージョンおよびテナンシ内のデータを移動できるようにしたいと考えています。データ転送ジョブを開始して、定期的に進行状況をモニターできるようにしたいと考えています。OCIは、データ移行の課題にお客様を支援するために、Resilio Connectと提携し、高速データ転送をワイヤースピードで提供しています。
OCI Storage Outbound PMチームは、最近、OCIのお客様向けに、さまざまなデータ移行シナリオにResilio Connectを使用する検証を実施し、ダウンロード用にOracle Cloud Marketplaceにリストアップすることを推奨しました。このブログ投稿では、テスト、結果および推奨事項の概要を示します。
Resilio Connectテスト
検証テストのために、Resilioサーバーと管理コンソールをアッシュバーン(IAD)リージョンにデプロイし、Resilio ConnectエージェントはオンプレミスおよびOCIフェニックス(PHX)リージョンとフランクフルト(FRA)リージョンのコンピュート・インスタンスにデプロイしました。これらのエージェントは、データ転送のためにリージョン内のオブジェクト・ストレージおよびファイル・システムに接続されました。Resilio Connectエージェントは、AWS Elastic File System(EFS)からOCI File Storageにデータを転送するために、Amazon Web Services(AWS)のオハイオ州リージョンにもデプロイされました。次の図は、デプロイメントの概要を示しています。
パートナーのResilio Connectソリューションを評価し、さまざまなデータ移行シナリオをテストし、所要時間を測定しました。また、この測定値を、rclone、rsync、fpsyncなどのオープン・ソース・ツールや、ファイルおよびオブジェクト・レプリケーションなどのOCI内部機能にかかる時間と比較しました。Resilio管理コンソールを使用すると、エージェントのデプロイと構成、OCI Object StorageエンドポイントのS3互換のクラウド・オブジェクト・ストレージとしての構成、およびFile Storage共有のエージェントへのマウントが非常に簡単になります。データ転送および同期用のジョブを作成できます。これらのジョブは、次のスクリーンショットに示すように、スケジュールどおりに実行し、コンソールを介してモニターできます。
テスト結果
テストは、単一の10GBファイルからファイル・システムへのデータ・セットで行われ、合計462 GBのファイルが数千個あります。テストには、合計100GBのファイルの数百と、合計107 GBのオブジェクトの数百を含むバケットを含むデータセットも含まれていました。
Resilio Connectでテストされたデータ転送シナリオには、次の例が含まれています。
- オンプレミスから異なるリージョンのOCI Object StorageおよびFile Storageへ
- 異なるリージョンのファイル・ストレージとファイル・ストレージの間(1回かぎりの同期と定期的な同期)
- 異なるリージョンのオブジェクト・ストレージとオブジェクト・ストレージの間
- 異なるリージョンおよびテナンシのファイル・ストレージとオブジェクト・ストレージの間
- AWS EFSからOCI Object Storageへ
Transfer scenario | Transfer speed |
---|---|
On-premises to OCI Object Storage or File Storage | 20–373 Mbps |
AWS EFS to OCI File Storage | 1.6 Gbps |
OCI File Storage to OCI File Storage in another region | 980–1.5 Gbps |
OCI File Storage to OCI Object Storage in another region | 932 Mbps |
OCI Object Storage to OCI Object Storage in another region | 1.3 Gbps |
Resilio Connectのデータ移行時間は、rcloneのようなツールと同等であることが判明しました。クロスリージョン・コピーやレプリケーションなどのOCI内部機能は、OCIバックボーンを使用するため、Resilio Connectよりも高速です。ネットワーク速度と帯域幅は、データ転送のパフォーマンス全体に最大の影響を与えます。
私達の推薦
実施された評価に基づいて、Oracle Cloud MarketplaceのResilio Connectは、次の理由から、推奨されるテスト済みのデータ移行ソリューションとして提供されています。
- Resilio Connectは、直感的なGUI管理コンソールを提供し、エージェントのデプロイ、プロファイルの作成、パフォーマンス設定の最適化、ジョブの実行と監視、および必要に応じてサポート・チケットの作成を行います。
- Resilioは、主要なOCIストレージ顧客に対する大規模なデータ移行プロジェクトのサポートを担当しています。
- オープン・ソースのrclone CLIではなくResilioを使用して、データ移行に使いやすいGUI、CLI、APIを提供します。
Resilio Connectの最新バージョンは、Oracle Cloud Marketplaceで入手できます。アプリをダウンロードし、Oracle Cloud InfrastructureのResilio for Bring Your Own License (BYOL)デプロイメントから必要なワンタイムまたは年次サブスクリプション・ライセンスを取得できます。
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